デートの日は、今週末の日曜日に決まった


待ち合わせの場所も決まったし
何時に集まるかも決まった


でもわたしはなんにも決まってない


…デートって
デートって何…⁈


デートなんてしたことないわたしには、何をどうすればいいのかわからない


手とか繋ぐのかな…ずっと隣にいれるのかな
どんなことを、話すのかな…それ以前の問題に、わたしはうまく話せるのかな


これらの嬉しい疑問がぐるぐる頭の中をまわっていて、やっぱり授業も上の空で


…最近、授業全然聞いてないなぁ


なんて思いつつも、楽しみで顔が緩んできてしまう


そんな表情をしてるから、お昼休みの時間には湊と優里に問い詰められてしまった


「いーおーりちゃーん?なんかいいことでもあったのかなぁ?」


素敵な黒い笑顔と共に湊がぐいーっと顔を近づけてくる


『ち、近いです!』


「と言いつつも、顔、にやけてますけど?」


と優里もずいっと近づいてくる


『何でもないよ!にやけてもないもん!』


必死に抵抗してみた


湊と優里は、互いに顔を見合わせてそして、またこちらを向いた時にはもう悪魔のような笑顔で


「「悪い子には〜こうだっ!」」


と思いっきりほっぺたを引っ張られて抵抗虚しくわたしは、約束を話すことになった