家に帰った後、『何してたのこんな遅くまで!』
とお母さんを怒らせてしまったけれど


お叱りの言葉なんて、頭をすり抜けていった


すぐに自分の部屋に戻って
とっておきの便箋でお返事も書く


わたしも空くんと遊びに行きたい、ということ
こんなの初めてですごく嬉しいこと


行きたいところ、というのはすごく困った


空くんとなら、どこでも楽しいんだろうな
楽しくないところだって、楽しいに変わるはず


そして、迷って迷って、空くんのお気に入りの場所、と書いた


…困らせてしまうかな


ちょっと心配もあるけれど、ちゃんと封筒にいれて、持っていくことにした


書いた手紙を見るだけで、嬉しくなってニヤニヤしてしまいそう


図書室の本にしのばせるのが楽しみでしょうがなかった