いろいろな謎が解けた後、わたしはすごく後悔とか、申し訳なさでいっぱいになった
「ごめんなさい……」
2人は家族だったから仲良くしていただけで、付き合っているとかじゃなかったのに
わたしが勝手に早とちりして、速水くんを傷つけてしまったし、李亜さんにも迷惑をかけてしまった…!
「わたしが…2人が、付き合ってるって…勝手に勘違い、したから…!」
「なんだ、そういうことか」
…?今の声は、速水くんでも、李亜さんでもなかった
速水くんの顔を見ると、わたしの後ろの方に向けてすごい顔をしている
そぉっと振り返る
「あ…!」
この人は…
「彼方くん!!」
李亜さんがとっても明るい声を出した
彼方先輩だ
…なんでいるんだろう
「空がなかなか部活来ないから何かと思ったら、李亜のせいか…」
「わたしこんなに可愛いから?
なーんてね!」
「お前…真面目にちゃんとあやまれよ…」
彼方先輩と李亜さんが仲良く話をした後、彼方先輩は私に向かって
「李亜が迷惑かけたな、ごめん」
と律儀に謝ってくれて、
「本当にごめんなさい」
と李亜さんも謝ってくれた
…なんだかわたしが勝手に勘違いしただけだから李亜さんが謝るのも違う気がするけれど、そこのところはどうなんだろう
「いや、俺がちゃんと話さなかったのが悪い!ごめん」
と速水くんも謝って、みんなで謝り合う状況になった