う、うわっ…!


肩に衝撃
思わず廊下に尻餅をついてしまった


黒い影が図書室への廊下を走っていく
…なんだったの?


それに、結構おしりが痛い
廊下に座り込んだまま、影の正体を見破ろうとじっと暗闇を見つめてみた


…人の形、それで背は高いから、男の子?


とりあえず、おばけとかそういうのじゃなさそう
ちょっと安心した


生徒だったみたい
…先生と話してるのかな、声が聞こえる


「ちょっとせんせ、図書室入れて!」
「お、おい!閉めてるところなのに!」


きっと強引に扉を開けたのかな、図書室の扉を開ける音がすごく大きく聞こえた


「というか、早く帰りなさい。明日でもいいだろう」


「ダメなんですよせんせ!早くしないと
待たせてる人がいるんだ!」


その声は、なんだか聞き覚えがありまくりの声で…