もう少し、待ってみよう
いつもの図書室で、君を
君の手紙を
なんだか早く図書室に戻らないといけないような気がして、少し歩くペースをあげた
だいぶ日が落ちてきていて、校舎がオレンジに染まってきていた
いつもなら、あともう少しで部活が終わり始めて、湊と優里が迎えに来てくれるけど、今日は断ってあった
うまく笑ってられる気がしなくて、また心配かけると思ったから
これから、図書室の管理の先生に追い出されるまで待ってやる!
それで、もし速水くんが来てくれたら
ちゃんと泣かないで、「ごめんね」を言おう
「会いたい」「話したい」を言おう
…「すき」はもっと自然に話せるようになってから、かな。なんてね
そう決めた
わたしの中で、意志がきちんと固まって
頑張れるような気がした