こんなに手紙が途切れるのが辛いなんて、想像もしてなかったな
図書室にいるのがだんだんと辛くなってきた
心が砕けてしまいそう
気分転換をするべく、
わたしはふらりと図書室から出て、外をふらつくことにした
気分転換ー、なんて、前もやってたっけ
そして、体はいつの間にか部活の熱気で溢れている体育館に向かっていた
速水くんがいるかな、なんてね
なんだか最近は自然と速水くんを避けてしまっていた
会ってしまったら、泣いてしまいそうだったから
他の女の子と仲良く話してる速水くんも見たくなかったから
でも唯一の繋がりだった手紙がなくなった今、会えない、話せない寂しさだけが積もっていく
今までの、大切な手紙を読み返すだけじゃ寂しさは埋められなくて、
返って以前を思い出して胸が苦しくなるばかり
だからかな、速水くんを一目見たくなったんだ
気付いてもらえなくても、話さなくてもいいから、ただ一目会いたかったんだ