「空くんじゃなくて普通に空でいいのに。
…というか。そんなに俺の手紙、好きなの?」
なんだか空くんの顔が赤くなっているような気がした
『すごく好き!いつも元気をもらえるの。』
おかけで毎日が楽しいんだから
もっともっと、手紙のことならいくらでも話すことができる
この画面の後、少しの沈黙があった
迷った様子で、空くんが口を開く
「じゃあさ、伊織…」
さっきまでベットの近くに座っていた空くんが、立ち上がって近づいてくる
そして、ベットに座ってわたしとの距離がすごく近くなる
空くんの、部屋の雰囲気が少し変わった気がした
「俺のことは…?」
…!
最初はよく、意味がわからなかったけどだんだん分かってきた
かあっと体が熱くなる
心臓の音は大きくなって、空くんに聞こえてしまいそう
さっきから心臓がばくばくとうるさくて、今のわたしにはその言葉を聞けるほどの体力なんてない
それに、心の準備もできていないのに…!
「俺のことは、す…」