速水くんに手紙を差し出す
速水くんがそっと手紙を受け取って、読み始めた
そんなに長文ではないからすぐ読めたんだと思う
「伊織。」
名前を呼ばれて体がびくっと反応してしまう
何て思われてるんだろう…
次の瞬間、
色々考えてしまってがちがちに固まってしまった体がふわっと、優しく抱きしめられた
「…⁈」
まさか、抱きしめられるなんて思ってもいなかった
「ごめん、あんまり言いたくないことだったかもしれないのに。」
速水くんは、謝ってくれた。
「大事なこと、教えてくれてありがとう。」
そして、ありがとうと言ってくれてわたしの頭を撫でてくれた。
今まで、こんなに優しくわたしの告白を受け止めてくれた人はいなかった
ふんわりとした暖かさと、頭を撫でる手から感じる優しさにわたしの目から自然と涙か溢れてしまった