ガララッ

教室のドアが勢いよく開かれた。しかし中にいる沙緒は振り向かない。

そして圭の声が響いた。

「・・・・・・・まっ待ちました・・・・?」

そこでやっと沙緒は振り返る。

「・・・うーん、ちょっとね」

太陽よりもまぶしい笑顔だ。圭はそれを見て気を失いそうになった。

「ごめんね・・・・」

「それで、なにかご用?」

沙緒がまぶしい笑顔のまま首を傾げた。

「え、えっと・・・」

危うく今日こそいうべき言葉を忘れかけた圭。

(心臓うるせえっ・・・てか酸素が足りん!!!!)

圭は耳まで真っ赤に染めた顔を思い切り挙げてついに言った。

あの言葉を。