「うるさい!私がIQって言葉にどれだけ傷ついてるかわからないくせにわかったようなこと言わないでよ!」 











「何言ってんの?アンタのその能力で私がどれだけ迷惑なのかわかる?職場の人から毎日その話をされてどれだけうんざりしたかわかってるの?」











「あーー。こんな家なんて、生まれてこなきゃ良かった!」











その時、堪忍袋の緒が切れた。










「それじゃあ……アンタが出て行けば?気にいらないなら居なくていいわよ。生活なんて不自由しなくなるし……。だいたい、アンタ…何様のつもりなわけ?それが育ててくれてる母親に言う言葉なの?」










「母親?母親らしいことなんて、全然してくれないくせに……よくそんなこと言えるね。もう…いいよ………」













そう言って成美は、家に帰らなくなった。









毎日、毎日、成美の帰りを待った。










だけど帰ってきてと思ったときにはもう遅くて……











それからだった。私は、うつ病になった。母子家庭だったから、誰も成美を育ててくれてる人がいなくて…成美を施設に預けることにした。










あれから、成美とどうしたらいいかわからなくて……成美に合わせる顔がありませんでした。