「やめろ…。あいつ等…に…は言うな…。」 組長としてのプライドか? そんなの今は関係ない! 構わずかけようとした。 「頼む…。今、俺…が倒れたと…広まれば本家…も…っ危ない。」 こんな剛の姿。 見たくなかった。 私は剛を支えて寝室のベッドに寝かす。 荒い息を続ける剛。 熱がある。高熱だ。 頭痛もあるらしい。 吐き気も。 「……っ…俺の…鞄の中の…薬。痛み止めだ…。」 剛はそう言って、苦痛に耐えるような表情をした。