無事に帰ってくる保証など全くない。





もしかしたら、一年以上かかるかもしれない。




何が起きるかわからない。




なのに、私には祈ることしかできないの。






「やっと…。やっと、お前の心手に入れた。」





ふっと笑った剛。



優しい笑顔。悲しい笑顔。






その顔に触れ私達はキスをした。





涙の味。




泣く私を剛はずっと撫でてくれた。