「ふぁぁぁぁ…眠い…」
私の名前は犬里理夢(いぬざと りむ)。
他人から見たら私は普通の女子高生。
でも、実際は違う
私は喧嘩が強い。
小学生の頃から中学までイジメを受けていて、小学生の頃はずっとやられっぱなしだった。
でも、中学になるとやられっぱなしは嫌だからやり返すようになった。
そしたら自然と強くなっていった
今ではそこら辺の男にも余裕で勝てる。
1年ぐらい前には暴力団に襲われていた同い年ぐらいの男の子を助けたこともある。
その時のことは何も覚えてない。ただの気まぐれだったから。
「帰って寝るか…」
…ガラガラ…
カバンを持ち、帰ろうとしていたら教室のドアが開いた
誰かが見てる…?
息切れしてるけど大丈夫かな…
なんて話しかければいいんだろう…
クラスメイト…?(ほとんどの顔と名前を把握してないから分からない…)
しかもめっちゃ見られてる気がする…
「あ、あの…」
私はドアを開けて固まってる男の子に声をかけた
「…え?あ!いえ!その、大丈夫です!気にしないでください!」
…うるさい人だな…
「そ、そうですか…
あの、帰りたいのでそこをどいてくれると嬉しいです…」
「あ!はい!どうぞ!
って、あの、名前を教えてくれませんか…?」
え?なんで名前?知らない人に名前教えたくないな…。
私が不思議な顔をしていると、
「俺は速川或斗って言います!6組です!」
私の気持ちに気付いたのか、自己紹介をしてくれた
「私の名前は犬里理夢です。3組です。そこを通してください。」
「理夢ちゃんか…かわいい名前だね!
猫のパーカー着てるけど、猫好きなの?」
あれ?日本語が通じないぞ?
日本語以外喋れないんだけど…
「ありがとうございます…猫はとても大好きで愛しています。そこを通して…「俺も猫大好きなんだ!アメリカンショートヘアーとか可愛いよね!」
イライライライラ…
早く帰りたい…
「そうですね…そろそろ通してください…」
「あ!ごめんね!じゃ、理夢ちゃんまた明日ね!」
「あ、はい…」
ん?明日?明日も来るつもりなのかな?
嫌だな…
とりあえず帰って寝よう…