俺は全力で走った(※廊下を走ってはいけません)



俺が通ってる高校は1学年6クラスもある。そして、3クラスずつ校舎が分かれてる。
ちなみに、俺は6組。3組までは校舎を移らなければならない。

しかも、今は放課後。早くしないと帰ってしまう恐れがある。


「はぁ…はぁ…」

やっと着いた…

でも教室には誰も居る気配がない。

もしかして、帰っちゃった!?

俺は静かに教室のドアを開けた。

…ガラガラ…



「…っ。」

ドアを開けて目に飛び込んできたのは夕日に照らされた綺麗な女だった。

俺はその子を見たのは初めてなのに、すぐにあの日助けてくれた女の子だとわかった。

黒猫のパーカーを着ていたから…。