俺が一方的に想ってるだけなんだけど、1日たりともあの子を忘れたことはないーーーー。


俺は中学生の頃やんちゃばかりしていた

喧嘩なんて日常茶飯事で、売られた喧嘩は全部買っていた

喧嘩して勝てなかった日はないってぐらい、俺は強かった

負けたことがないから俺は調子に乗ってたんだと思う。



ある日、暴力団の下っ端と喧嘩した。
もちろん俺が勝ち、その日はそれだけで終わったんだ。

でも、次の日、昨日と同じ場所で昨日ボコボコにした下っ端と幹部が俺を待ち伏せしていた。


突然のことで油断していた俺は、手も足も出せなかった。

ボロボロになっても殴り続けられて、死を覚悟した。そのとき、誰かが俺を助けてくれた。


それは……猫耳のパーカーを着てフードを被った女だった。


女は圧倒的な力で幹部を殴っていた。

幹部が逃げて安心した時、女が振り返った。

「やんちゃも程々にね」

それだけ言って女はどこかに消えていったーーーー。