「理夢ー!朝よー!起きなさい!遅刻するわよ!」


「うーん…


え!?もう8時じゃん!

遅刻決定だな…」


「りーむー!早くしなさい!」

今更急いだって遅刻だっつーの!


「はーーーーーい!分かってるよ!

そして起こすならもう少し早く起こしてよね!」

「起きないあんたが悪いんでしょ!

このバカ娘が!」

ちょっと酷くない!?


…って!こんなことしてる暇ないんだった!


私は急いで着替えて朝ごはんを食べずに家を出た。



キーンコーンカーンコーン…


あぁ…遠くで授業が始まる音がする…

ハハハ…もういいや…歩いていこう。


「理夢ちゃん!おはよう!昨日ぶり!」


誰だ…?

「お、おはようございます…」

「…もしかして、覚えてない?」


もしかしなくても覚えてない☆

「す、すみません…」

「じゃ、改めて自己紹介するね!
一年6組の速川或斗です!」

あー…昨日の放課後の人か…

「あ、よろしくお願いします…」

「思い出した?嬉しいな!

ってか、もう学校始まってるけど急がなくていいの?」



…はっ!

そういえば遅刻してるんだ!

「…じゃ!」

私はダッシュで逃げる。

「あ、ちょっと待ってー!」