着替えてこいってことなのかな?
そう思い試着室へ。

白いカッターシャツに赤のタイトスカート黒の細いベルト靴は赤いパンプス。
かばんは黒のクラッチバッグ。

着替え終わるとヘアメイクとメイクをしてもらった。


…ちょっとまて私
これ誰が払うの…?


「あ、あの…私こんなに買えるほどお金持ってな」

持ってないと言いかけたところで拓海さんが


「ああ、それ俺からのプレゼント」

さらりと真顔で言う。



………はい!?


「いやいやいやこんなに受け取れません!!!」

慌てながら必死で言う私に拓海さんは

「受け取ってくれないならご飯も行かない」

と言い出した。

ご飯は行きたい…。
でも申し訳ないな…。

迷っていると
「5 4 3 2 1 はい終了。時間内に決めれなかったから受け取ってね。」


とほとんど強制のように私に受け取らせる。

「あの…ありがとう ございます。」


一応言っとかないとね。
お礼の言葉を言うのが苦手な私。
でもちゃんと言う。

するとハハッと笑いながら拓海さんは私の頭を撫で

「どーいたしまして。」

と笑顔を向ける。


キュンっと胸がときめく音がした。