でもなんでここに来たんだろう。
私が不思議がっていると拓海さんが

「さすがに制服のまま夜の街を歩くのはまずいでしょ。」

と苦笑いしながら私に言う。

確かに…。
私がそう思っていると
なにやら拓海さんが店員さんと喋っている。
でも距離が遠くて全く聞こえない。

頑張って聞き取ろうとしているといきなり店員さんに声をかけられた。

「お客様、こちらへどうぞ。」

そう言われるがままに店員さんについていくと


なにやら3種類くらいの服が置いてあった。


「これを試着してみてください。」

そう言われ私は驚き

「え、私が?」

と言うといつの間にか試着室の前のソファに拓海さんが座っていて

「お前以外に誰が着るんだよ」

と言う。

あれ?拓海さん今私のことお前って言った?
私の聞き間違いかな…。
そう思いながら私は用意された服を持ち試着室へと足を運んだ。