きらきらと目が痛くなるほどの眩しいライトのついた看板。
キャバクラのまだ入って間もないであろう人達が通りすがりの人に声をかけ客を入れようとしている。
仕事終わりのサラリーマンが四人ほど集団で固まり楽しそうに話しながらあるいている。
その光景を見て我にかえる。
こんなとこにいたら余計虚しくなるだけじゃん。
そう思い家に戻ろうと振り返る。
ドンッ
と鈍い音とともに身体に衝撃が走る。
「「つッッ…」」
私は尻餅をついた。
お尻がひりひりする。
涙目になりながらもぶつかった相手に謝ろうとする。
「ごめんなさ…ッ」
相手の顔を見た瞬間言葉がでなくなった。
目の前の男性は顔が整っており長い足。
スーツを身にまとい髪の毛は焦げ茶。
さぞもてそうなひとだった。
私が相手にみとれ言葉を発さずにいると彼の口が開いた。
「あれ?君、高校生?」
と。
その質問に対しハッと我に返り答える。
「はい。」
と、たったのその2文字だけ。