学校に着いて、自転車を降り、あたし達は学校の前を通り過ぎてファーストフードの店に入った。
ちょっとだけ食べて話してるのが一番時間潰せるから。
あたしは移動途中にさっき来たメールを開いた。



From 津川さん
件名 返事遅れてごめん
本文
返事ありがとう!
俺、本気で振られると思ってたから、
返事着てめっちゃ嬉しかったよ!!
それで、華奈美ちゃんの都合のいい日とかあるかな?
教えてくれれば俺、全然都合合わせるから!!
どこか行こうよ!!



着てる…返事…。
内心、少し嬉しかった。
あの返事をしたことで、津川さんを傷つけたんじゃないかとずっと思っていたから。
あとでまた返事しておこう。


「華奈美~昨日、絶対なんかあったでしょ??」

「!?え?何のこと?」

「お祭りの時だよ!!さっきも神社行った時、なんか変だったし。」

那由も愛樹もニヤニヤしながらあたしを見つめてる。
…やっぱり、那由と愛樹にも見透かされているみたい…。


「茉実~。」

あたしは茉実に助けを求めた…


「あたしは知らないよ~♪」

「えぇ~!!」

「茉実、やっぱ華奈美から聞いてるの!?教えてよ~!!」

「やだー。華奈美からちゃんと聞きなよー。」

「だからほら!!華奈美!!教えてよ!!あたしと那由ちゃんにさー。」

茉実を見てもやっぱりニヤニヤしたままで。
あたしは2人に隠しているのも嫌だったから、言うことにした。


「あのね───……」