「茉実~!!」

「華奈美~!! あっ、那由と愛樹も来てくれたぁ!!」

「当ったり前じゃんっ!!可愛そうな茉実のためにあたしらも授業サボる羽目になったんだからっ!!」

「うっわ。さっきまで笑ってたくせに…。」

「え?那由?どう言う事!?」

「え~?あたしが茉実のこと笑うわけないじゃんっ!!」

「どうせ、道に迷ったことで笑ってたんでしょー!!」

「ね!!いいからさ、学校の方戻ろう!!お腹空いた!!」

あたしは神社から1秒でも早く出たくて、皆を促した。


「あ…そうだね!!あたしも道に迷ってお腹空いた!!華奈美!!2ケツしてね♪」

「はいよぉ!!」

茉実はあたしに気づいてくれたみたいで、足早に自転車のほうに向かってくれた。
何だかんだであたしは、友達にちゃんと思われてるんだなあ…

あたし達は自転車に戻って元来た道を下っていった。


「ねえ、華奈美?津川さんから返事着た?」

茉実があたしの後ろで訊いてきた。


「…着てないよ。」

「ふぅ~ん。てか華奈美、神社来るの嫌だったでしょ?」

「当たり前じゃん!!昨日の今日だもん!!出来るならばなるべく思い出したくないんだから…。」

「本当に?神社に来たときの華奈美の顔、若干照れも入ってたよ。」

「・・・・・・・・・。」

「否定しないんだ。」

「あとで話すよ。」



♪~



「華奈美、メール。」

「うん、でももうすぐ学校着くし茉実乗せてるからチャリ降りてからでいいよ。」