「おーい、そろそろ時間だぞー。とっとと上がってとっとと学校行けー、学生。」

「………。」

「おい、伊澤?」

「は、はい!?なんですか!?」

「時間。」

一真さんに言われて慌てて時計を見ると9時を回っていた。


「あっ、遅刻する!!ありがとうございます!!」

「お前が遅刻するなんて言うとは…何かあったか?」

「…え?…なんもないですよ?」

「お前、顔、赤いぞ?」

「そ、そんなことないです!!」

「そういやぁ…いつもの朝飯大学生、今日、来なかったなー。」

「そ…そうですね…。」

「?お前、さっきよりも顔赤いぞ?熱あるんじゃないのか?」

「気、気のせいですよ!!あたしみたいなバカが風邪ひくわけないじゃないですかっ!!とにかく、お疲れ様でしたー!!」

「おう、お疲れー。」


裏に戻って鏡を見てみると、本当に顔が赤かった…
あたし、何、気にしてるんだろう…。

ボーっとしながら着替えて、学校に向かった。