From 伊澤華奈美
件名 華奈美です
本文
こんばんは。遅くにすみません。
今日はいろいろありがとうございました。
津川さんの気持ち、正直嬉しいです。
けど、まだ、自分がどうしたいのかよく分からないんです。
津川さんのことはまだよく知らないし…
違う面を知れたら自分の気持ちも分かってくるかなと思うんで、
何度か会ってみてから返事をしてもいいですか?
…これって、半分OK?
よく分かんないけど、とりあえずデートしようってこと!?
やったじゃん!!俺!!
メールが来たことに浮かれすぎた俺は、返事をするのも忘れて、ケータイを握り締めて寝てしまった。
「・・・?んあっ!?」
俺が気づいた時にはもうすでに朝の9時を回っていて、授業に遅刻しそうな時間帯だった。
「…仕方ない。」
俺は日課のコンビニに行くことを諦めて、まっすぐ学校へ向かった。