しばらくして、リハビリが始まった。もう手は動かないが、足はすぐ動くようになるらしい。




「はぁ。 はぁ。」



病室のベットに寝たきりだった私は疲れやすくなっていた。




「も·····やだ········。」




こぼれ落ちてくる汗と涙が、私の頬を伝う。




「絵が書けないなら····歩けたって意味ないし······。」



「蓮ちゃんっ!頑張ろうよ!」




莉桜は私の事応援してくれてるのに、さっきまで嬉しかったはずなのに。



───無性に腹が立ってきた。





「なんで·········。」




「え?」




「なんでよ·····なんでよぉっ!」




「どっ、どうしたの蓮ちゃ·········」



リハビリの疲れと思うように動けないイライラを莉桜にぶつけた。




「莉桜はまだ絵が書けるんでしょ!!私なんてもう絵が書けないんだからっ!!!生きる意味ないし!!」



「蓮ちゃ······」



「むかつく!!!どうしてそんなにニコニコ笑ってるの!?絵が書けなくなった私の事、笑ってるんでしょ!!!」



「違·····!」



「莉桜なんていなくなればいいのに!!莉桜も絵が書けなくなればいいのに!!」




「違う······違うよ蓮ちゃ····ん。」