「なんでわかるんだよ!!!!」

「いいから早くいけ」

兄貴に向かって命令口調かよっ!!!!
いや、今はそんな場合じゃない。

ーードカッ

「......は...?」

ドアを開けた先に広がっていた光景は残酷なものだった。
服を引き裂かれ目隠しをされ裸体をさらされた女の子たち3人に群がる男たち。
女の子たちの体はカタカタと恐怖に震えている。

「......。」

後から来た光龍は何も言わないが、底知れない怒りにあるのだろう。
殺気の量が格段に増えている。

「なんだぁ?てめぇら」

「............昊空だ...。」

「昊空??んなもん知らねぇなぁ。なに俺たちのシマに勝手に入ってきてんだぁ?」

「レイプ」

「あ?」

「麻薬に強盗、おやじ狩り。まぁ、酒とタバコは百歩譲って許せるとしてその他もろもろは許せねぇなぁ。」

昊空が静かに言葉を紡ぐ。

「我が昊空の名において、お前ら虎狼を潰しに来た。俺の名前も知らねぇで族の世界にいんじゃねえよ。」

ーーボコッ