さて、さて、終わったことだし着替えるか
んー....と背伸びなんかしてると....

ーードンっ!!!!

「いたー....」

何かにぶつかった。
石だ石。
しりもちついちゃったじゃんか。

「あのー....、大丈夫ですか?」
「え、あ、うん。大丈夫よ。ありがとう」
「……女…?」

あ、やばい(笑)
こけたことですっかり忘れてた。
龍なうじゃないですか?

「…は?お前何言ってんの?俺に対して女とか、やめてくんね?」

慌てて返した。

「すいません。声が可愛かったもんで。」

と言いながら落としたメガネを拾ってくれた。
ちなみに、龍の時はメガネをしている。
てか可愛い言われた!?
は?何この子。
耳腐ってんじゃ…

「ん?お前、代表のやつか?」

「覚えててくれたんですか?蒼威先輩。
いやー、あの距離で俺の顔見えるとか、視力どーなってるんですか」

「うるせーな、視力AAだぞ。文句あっか。」

「....ふっ、何ムキになっるんですか」

....ムカつくこいつ。

「てか、お前、何してんの?」

「あー、なんか女から逃げてるんです。オリエンテーション的なの終わって、帰ろーってしてたらわーっと来たもんでびっくりして....」

「イケメンも大変だな」

「それほどでも☆」

星飛んできたよ星。
何こいつー!!!!
やだやだやだ。
無理、嫌い。

「で?帰りたいの?」

「そーなんですけど、この状況じゃー、校門にもぶわーですよねー」

擬態語多くてなんとなくしかわからないけど、つまりは女の子から逃げたいのか。

「んなら、裏道教えてやっから、帰っぞ。」

「ホントですか!?あざっす!!!!」

満面の笑みでお礼を言ってきた。
かっこいいもとか思わない思わない思わない

「....先輩?」

「あ、あぁすまん。荷物とってくっからここで待ってろ。」

「はーい」

「....あ、名前は?」

「貴です。下野 貴(しもの たか)。ってかなんで名前は覚えてくれてないんですか」

「お前の話が長すぎて寝てたわ。」

....聞いてなかっただけだけどね。

「んじゃ、貴。すぐくっから、動くなよ?」

そう言ってあたしは、自分の荷物を取りに行った。