side 貴

俺はルンルンな気持ちで帰り道を歩いていた。

「....っ!!!!やめてくださいっ!!!!」

「いいじゃんよー、ねーちゃん。」

「俺らとイイコトしよーぜー?」

ふと、裏路地からこんな会話が聞こえた。
この辺最近見わりしてないのか?
あいつら。

「ねーちゃん、顔綺麗だし?俺好み」

「....綺麗なんかじゃないです....」

否定するんだ!?
意外とこの女の人余裕あるんじゃ....?ん?
あれ、あれ千先輩じゃ?

「離してくださいっ!!!!」

うわー....そうじゃん。
かわいそうに、絡まれてる。
助けるか....。

俺はこう見えて日本1の暴走族花魁(おいらん)のトップだったりしちゃう。
まぁ、つまり、喧嘩は強いわけで....

「おまわりさーん。喧嘩ですよー」