「鈴木...
いい加減、左京に報告するのやめなよ。
左京だって忙しいんだよ。
毎回毎回...
そんなに可愛いと思ってんなら本人に言ってきなよ。」


そう吐き捨てて、詩音は私の手を引いて屋上に連れて行ってくれた。



「し、おん...」


「泣きな。
あたしは、あんたを傷つける奴は許さない。」


ふふっと笑って「彼氏みたい」って言ったら、「なろうか?」なんて言うから笑いが止まらなくなった。


「いつまで笑ってんのよ。笑」


そう言う詩音も笑ってて...


詩音にはいつも助けてもらってる。


「詩音...」


「んー?」



「ありがとね」