私は今、悠太の部屋にいる。そして隣に悠太がいる。
「……立夏……」
悠太は私の顎を持ち上げ、キスをしてきた。
そして悠太は私を優しくベッドに押し倒してきた。悠太の手が私のブラのホックを外し、悠太が服を脱ぎ始めた。
そして私と悠太は抱き合い………………
……夢……?
起きると、確かに私の部屋だった。
なんか、すごい夢みたな……
このあと悠太とデートするのに……こんな夢みたら……会いづらいよ……!
そう!今日はクリスマス!
待ち合わせ場所に行くと、悠太が先にいた。
「悠太ごめん! 待った?」
「さっき来たところだよ! ……立夏、今日メイクしてる?」
「うん! 舞とお母さんがしてくれたんだ!」
「そうなんだ! キスしたくなる……」
「あはっ、早いよー! じゃ、早速行こう♪」
私は悠太の手を握って歩き出した。
遊園地ではお化け屋敷に入り、私は悠太にしがみつきっぱなしだった。
そして今、悠太と観覧車に乗っている。
「わぁー……! 悠太、みてみて! すごい景色綺麗だよ!」
でも悠太は外を見ようとはしない。
「……おーい! 悠太どうしたの?」
すると、悠太がいきなり抱きついてきた。
「……怖い……」
え……?
「俺、高い所苦手でっ……だ、だから……降りるまでこのままにさせて……」
悠太が泣きそうな目で私を見つめてきた。
やばい……
悠太が……
かわいい……っ!
そして観覧車を降りて、クリスマスイルミネーションを見に行った。
「6時に点灯するらしいね。あと5分」
今年は色々な事があったな〜……
(大晦日みたいな言い方してるけど)
悠太と出会って
いきなり悠太に告白されて
夏祭りに悠太とデートして
滝川が転校してきて
悠太と滝川が喧嘩して
舞と滝川が付き合って
福井さん達に悠太に近づくなとかいわれて
美術部から卓球部に移って
悠太に助けられて……
「点灯5秒前ー!」
「5!」
「4!」
「3!」
「2!」
「1!」
目の前のクリスマスツリーが眩しくライトアップされた。
「メリークリスマス……」
そういって私は悠太にキスした……
幸せ……
そして年が明け、家でまったりくつろいでいた。
すると、お母さんが真剣な顔をして私の部屋に入ってきた。
「立夏、ちょっといい?」
「うん」
私はリビングに行って、椅子に座った。
「実は……お父さんも私も仕事の関係で半年ぐらい出張しなくちゃいけなくなったの……。それで、明日からお隣の藤野さんの家に泊まることになったの。藤野君、一人暮らししてるらしいわよ? だから安心してね? 家事できると思うし……もう藤野君OKしてくれたし」
え。
……ぇえええええ!?!?
こうして、私と悠太の同棲生活が始まった。
翌朝、悠太の家に行った。
「あ、立夏! おはよう! これから半年よろしくな!」
「うん……」
「じゃ、2階の部屋に荷物置いてきて! これから朝飯作るから」
「うん……え? 悠太料理できるの!?」
「できるよ? カレー、ハンバーグ、味噌汁、ご飯とか。とにかく、荷物置いてきて」
「あ、うん!」
私は2階に上がって部屋に荷物を置いた。
まったく、2人とも勝手に決めて……
もう中学生だから留守番ぐらいできるもん!
そう考えていると、悠太が部屋にきた。
「立夏! もう朝飯作り終わったからリビングきて!」
「うん! わかった!」
そう言って私はリビングに行った。
すごい……!
悠太、こんな料理できるなんて……!
テーブルには、ご飯、味噌汁、ハンバーグが湯気をたてている。しかもちゃんと2人分作ってある。
「さ、食べるよ、席ついて!」
私は急いで椅子に座った。
「「いただきます!」」
まずはご飯を食べてみた。
……!すごい米がもちもちしてて美味しい……!
しかもハンバーグも味噌汁も美味しい……!
「悠太すごいね! プロが作ったみたい……!」
「あはは! 俺のこと、惚れ直した?」
「うん……!」
「そっか♪ 俺達が同棲していることは誰にも言わない方がいいよね?」
「うーん……あ、舞と滝川には言ってもいいよ!」
「あぁ、わかった! 今日も学校だから早く出なきゃな」
「あ、そっか……。じゃあ食べ終わったし、部屋に戻って制服に着替えてくるね!」
そう言って私は私の部屋に戻った。
はぁー……
すごかったな、朝食……
っていうか、2人で……しかも男と1つ屋根の下で半年も一緒に暮らすなんて……
絶対何かあるよね……!
そう思いながら制服に着替えていると、ドアが開いた。
「立夏ー! 準備でき……っ!!」
悠太が部屋に入ってきた!悠太は着替えている姿を見て、すぐに顔が赤くなった。
「うわあぁぁぁぁっ! ごごごごごめんっ!」
そういって悠太はドアをすぐに閉めた。
今になって思った。
私……
悠太に……!
下着姿を見られた……!!
「きゃぁぁぁぁ!」
〜悠太Side〜
食器洗いを済ませ、制服に着替え終わった俺は、立夏がいる部屋にいき、呼びにきた。
「立夏ー! 準備でき……っ!!」
ドアを開けると、下着姿の立夏がいた!
「うわあぁぁぁぁ! ごごごごごめん!」
俺は、すぐにドアを閉めた。
そのあと立夏の部屋から
「きゃぁぁぁぁ!」
という悲鳴が聞こえた。
なにしてんだよ、俺……。普通ノックぐらいして入るのに……!