「おい、なつ!帰るぞ!」



門でキミを待って5分後。



偉そうな口調で駆け寄ってくるキミ。




「っ…遅い」



「ごめんごめん、寒かった?」


今度は少しだけ優しい口調で


だけど


ずっと待ってた私を追い抜いて、



少し前を歩くキミ。




季節は冬。



クリスマスは1週間前に過ぎ去った。



クリスマスの1日をロマンチックに過ごしたことは…



16年間生きてきた中で1度もない。



「おい、やるよ」


日付が変わってしまう1分前。



窓からマフラーを投げ込んできたやつは


意地悪で



変態で



俺様な、私の幼なじみ。


そーちゃん。



一生懸命選んでたよ、ってそーちゃんのお兄ちゃんに言われたから…



仕方なく付けてやってる。



ってのはうそで…。



実は、スキだったりして