「ねぇ蓮!どこいくの?」 「…戻るぞ。みんなお前を待ってるから」 そっか… あたし、1人で走って来ちゃったもんね。 みんなに迷惑かけちゃったな… 「…ほら」 「え…」 蓮が戻って来て、手を差し伸べてくれた。 「…5秒以内に手ださねぇと、置いて行くから」 え!? 「4…3…2…」 あたしは手をのばすと、蓮がギュッと握ってくれた。 本当に… 本当に、あの隣の家の蓮なのかな…? いつもと全然違う。