文化祭2日目の午前中。 「ねぇ蓮、11時から3年生の劇が始まるから見よう!」 「はぁ?劇?」 片手にジュースを持ち、廊下を歩きながら何をするのか決めていた。 「いいから!蓮は少しくらい芸術に触れた方がいいの!」 「そんなもん見て何が面白いんだよ!」 そんな蓮を無理矢理引っ張って、体育館へと向かう。 その途中。 「あー!蓮!よ〜っ!」 蓮の肩をポンと叩いたのは、隣のクラスの小川健二くん。