そしてその日の夜。 部屋にいると、アコギの音が聴こえてきた。 そーいえばここ2ヶ月くらい聴こえてこなかったから、珍しい。 窓をあけると、蓮は誰かと電話しながらアコギを弾いているようだった。 あ、通話終わった! …よし。 「れーん!」 ピクッと反応した蓮は、こっちに近づいてきた。