その時。 ♪〜♪ スマホから聞き慣れた音楽がなる。 …電話? 画面には『美希』の文字。 「もしもし!」 『あ、夏帆?明日の夜…空いてる?』 明日の夜? 「ちょっとまってて!」 慌ててスケジュール帳を見ると、明日は予定はナシ。 「もしもし美希?空いてるよ!どうしたの?」 『よかったぁ!実はね、クラスの篠田くんに明日の夜の花火大会、一緒に行こうって言われたんだけど…2人ってちょっと気まづくてさ…』