「渡辺さん…」 するとニコッと笑って 「お隣さんっていうのはね、助けあっていかなきゃいけないからねぇ…何かあったら、ウチにおいで?」 おばあちゃんの優しい笑顔に、なぜか泣きそうになってしまう。 なんかこんなに優しい人の孫がアイツなんて、ホント信じらんない。 「はい!ありがとうございます!渡辺ばぁちゃん!」 「そう呼んでくれるとは、うれしいねぇ…」 「じゃぁあたしはこれで!」 そしてあたしは渡辺家を出た。