「もう、本当信じられない」
後ろから
「俺の方がな」
「なによ」
「キッチンどけ。」
「はっ?今は夜ご飯作るの」
「俺だって俺のもの置きたいんだ」
「そんなの後でいいじゃない!」
「お前も後でいいだろ」
「お前じゃないもん」
沈黙が続き包丁のトントンという音が響く
「梨衣菜」
「似合わねー名前だな」
なにを言い出すかと思ったら…
「あんただってどうせ似合わなそーな秋とかでしょ?」
「なんで当てるんだよ」
「えっ?ほ、本当にしゅっ、秋なの?」
「だめ?」
「いや、別に。」
そういって私は夜ご飯を作った