1度“好き”と言ってしまったからには、きちんと自分の気持ちを最後まで言わなきゃいけない。


バクバクいってる心臓に両手を当てて、ようやく想いを伝える事が出来た。


「――本当に本当?ウソじゃない?」


「ウソなんかつかないって……好きだよ、赤間君」


「………っ!!藍枝さんっ!」


何回も確認を重ね、私の言葉が真実だと理解した赤間が、ガバッと私を抱きしめた。


30cm背の高い男子に抱きしめられ一瞬ヤバイと思うも、その身長差のせいで逆にそれ程力は込められてない。


それでも私は、赤間の嬉しさをヒシヒシと感じていた。