真っ直ぐ目を見られなくて、バレない程度に目線を外して告げた。
途端にシーンとした空気が空き教室を包み込み、聞こえるのは学校の近くを走る車の走行音だけ。
5秒…10秒…と過ぎてゆき、沈黙に耐えきれなくなった私は思い切って赤間に視線を戻した。
そこには、いつもの整った顔を最大にマヌケにして私を見つめている赤間の姿が。
目はまるで野球ボールの如くまーるく見開かれ、同じく開いた口はリンゴが丸ごと入りそうな位だ。
「……藍枝さん、今の本当?」
「本当だよ。あんだけ苦手だったのに、好きになっちゃったんだよ、赤間君の事」
途端にシーンとした空気が空き教室を包み込み、聞こえるのは学校の近くを走る車の走行音だけ。
5秒…10秒…と過ぎてゆき、沈黙に耐えきれなくなった私は思い切って赤間に視線を戻した。
そこには、いつもの整った顔を最大にマヌケにして私を見つめている赤間の姿が。
目はまるで野球ボールの如くまーるく見開かれ、同じく開いた口はリンゴが丸ごと入りそうな位だ。
「……藍枝さん、今の本当?」
「本当だよ。あんだけ苦手だったのに、好きになっちゃったんだよ、赤間君の事」