あげたかったクッキーも向こうから「くれ」って言われたパターンでもあげる事が出来たし、もう告白するしかない…よね?


「あーーでも、やっぱりムリか。藍枝さんオレの事嫌いだもんね。幾ら何でも嫌いなヤツに料理するなんて嫌だよね」


「―――っ!嫌いじゃない!!」


――――グイッ!


誤解されたくない!という強い気持ちに支配され、咄嗟に赤間のネクタイを引っ張った。


「んんっ!?」


不意打ちを食らった赤間はグラリとバランスを崩し、右手を床につける。


私はその隙に赤間の顔に口を近づけて、赤間がくわえてたクッキーを半分奪った。