一生懸命腕を伸ばして取り返そうとしたけれど、180cmVS150cmじゃ赤間の方が断然有利。


「見れば分かるでしょ~~~!?ってか返してよーーー!!」


私の指は袋を取り返す所か、袋を触る事すら出来ないで、空中をさ迷う。


フンギギギ…!とギリギリまで爪先立ちで頑張るも、腕がプルプルし始めてあっけなくダウン。


「ねぇ藍枝さん、コレちょーだい?」


「へっ!?」


ゼーハー息切れ状態をどうにか鎮めていたら、極普通の声音で言われた。


「えっ、ちょっ、ダメだよ!」


「なんで?」


な、なんで?って!!