カァァァッと温度が上がる頬を手で隠して、赤間に背を向けた。


も~~~!!やっぱり赤間の甘々セリフは心臓に悪いよ~~~~っ!!


私そこまで男の子に慣れてるワケじゃないのに、よくもここまで言えるわ……


プシュプシュと頭から蒸気を噴き出していると、コツコツと足音が響き、段々それが私に近づいて来る。


――――ヒョイッ


「ぬぁっ!!ちょっと返してよ!!」


何だろうと思って振り返った瞬間、赤間にクッキーが入った袋を取られてしまった。


「なんか甘いニオイがすると思ったら………藍枝さん、コレってクッキー?」