「あと、多分この調子だと
自力で帰れないから
帰る手段だけ話し合ってくださいね。」

そう言って先生はベッドの仕切りの
カーテンを閉めた。

「藤川さん、体調悪いのか?」

「、、はい。」

「どうする?お母さんかお父さんに
連絡して迎えに来てもらうか?」

「どっちも仕事で、、、」

あぁ、そっか。

タクシーで送って帰るか。

「じゃあ、俺が帰るときにタクシーで
一緒に帰ろう。」

「でも、、」 

「いいから。
帰るまでここで寝てな。」

俺は保健室の先生に
「両親とも仕事みたいで
自力で帰れそうもないし
何かあったらいけないので
タクシーで送って帰ります。」
伝えた。