「……それでもいいよ。だって、私の愛する人だもん」

「…………お人好し!!」

「えへへ、でしょ?」

「あ、もうこんな時間!ごめんね、虹恋ちゃん、静歩ちゃん!仕事があって…」

「あー!私も用事があるんだった……。ニコ、大丈夫…?」

「大丈夫大丈夫!今日はありがとうございました!」

「体に気をつけてね?」

チカさんが困った顔をしていう。

「もちろんです!」

「必ず行くから!」

「うん、待ってるよ!」

そういって2人は帰っていった。

「さて、と…。お粥でも作ろうかな?」

キッチンに立ち、卵と野菜を使ったお粥を作った。

初めてだけど、うまく作れた。

部屋に運び、机にお粥を置く。

「ん……」

薄く目を開くカナちゃん。

「あ、カナちゃん。起きた?」

「に、ぃ…!?」

勢い良く起き上がるカナちゃん。

「熱あるんだから起きないの!寝て!」

そういってベッドに寝かせる。

「なんで…?」

「私に話しかけてきたかと思ったら目の前で倒れちゃうんだもん。そのままにしておくわけにもいかないでしょ?」

お粥を持ってきて、渡す。

「……食べさせて?」

「え?」

「これで最後にする。だから……今日だけは甘えさせて」

悲しく笑うカナちゃん。

「………いいよ」

そんな顔されたら…苦しくなるよ。