できるだけ笑顔でいう。

「私、絶対行くからね!なんなら立ち会うから!」

「あはは、ありがとっw」

「産婦人科に入院することになったら、必ずお見舞い行くわよ!」

「ありがとうございます、チカさん!」

あれ?あの姿……

「げっ…狩那緋先輩じゃん…」

カナちゃん…。

珍しく一人で歩いてる。

なんとなく、痩せてる気がした。

「にぃ………?」

聞こえるか聞こえないかの声で呟くカナちゃん。

前のカナちゃんとは正反対。

「にぃ……やっと…会えた…」

私にギュッと抱きつき、倒れてしまった。

「え、か、カナちゃん!?どうしたの!?」

「狩那緋!?」

体に触れると、とても熱かった。

「熱…出てる!」

「とにかく運びましょう!」

3人で私の家へと運ぶ。

お母さんはいなかった。

私のベッドに寝かせ、冷えピタを貼った。

「これで一安心…」

そう呟くと、静歩が口を開いた。

「よかったの? 」

「何が?」

「へたしたら……バレちゃうよ?」