「とりあえず、今日はもう眠ろう!」
自分の部屋のベッドにダイブして、
目を閉じ、意識を沈めた。
「……こ…に………虹恋ー!!」
「わあっ!?お、お母さん!どうしたの?」
「お客さん!静歩ちゃんとチカちゃんが来てるわよ!」
「え、うそ!?わ、急がなきゃ!」
私は急いで下へ向かった。
「2人ともおまた……」
パンパンッ
リビングに2つのクラッカーの音が響いた。
「「お引越し、おめでとー!!」」
「………え?」
「ほら、引っ越すでしょ?だから、そのお祝い!」
「離れちゃうのは寂しいけど、辛気臭いのとかやだもんねー!」
「チカさん…静歩………」
「みてみて!ケーキもあるのよ!」
そういって無邪気に笑うチカさん。
「おばさんにも色々協力してもらってたもんねー!」
「成功してよかったわー!」
そういって話すお母さんと静歩。
「ばかぁ……」
急にうるっときて、泣き出した私。
「え、ちょ、虹恋ちゃん!?」
「ニコ、なんで泣いてるのーっ!?」
あたふたしてる静歩とチカさん。
「……ありがとっ!!」
泣きながらも笑って静歩とチカさんに抱きつく。