虹恋side

「虹恋、本気…?」

「うん、本気だよ」

お母さんに向き合っていう。

「カナちゃんにもバレそうだし、そろそろお腹も目立ってくるでしょ?だから、今のうちに引っ越したい」

「もう…学校には通わないの?」

「カナちゃんがもし、学校に来て、私がボロを出したら、すべてが水の泡になる。それが嫌なの」

お母さん、静歩、チカさん、先生が協力してくれたんだもん。

「本当に…いいのね?」

「いいよ。私、楽しかったもん!それに、引っ越したからって私たちの絆は切れないし!だからいいの!」

「……わかったわ。明日の朝、ちゃんと連絡しておくわ!」

「うん、お願いね!」

とうとう辞める日が来たんだね。

私は、静歩とチカさんにメールを打った。

学校を今日限りで辞めることにした、と。

ついでに、カナちゃんのことも話した。

カナちゃんには何もいわないでほしい、と。

チカさんからはメール、静歩からは電話がきた。

『ほんとに…辞めちゃうの?』

「うん……。ごめんね?」

『ううん!仕方ないよ!次アイツに会ったら、まじで殴るから!』

「あはは、大丈夫だってww」

そのあと、電話を切って、引っ越しの準備をした。

前からちょこちょこ片付けていたから、あんまり大変ではなかった。

こればかりは、自分に感謝。

カナちゃんに出会ったことは、不幸なのか幸福なのか。

いや、幸福だよね!

こんなに愛しい気持ちと、この子に対する愛情を知れたもんね。

「ふう、だいたいは片付いたかな?」

休憩していると、チカさんからメールが来た。

【明日、午後に虹恋ちゃんの家にお邪魔していいかしら?(*´∀`*)】

なんだろ?

【はい、いいですよヽ(*´з`*)ノ】

何か話すことがあるのかな?