狩那緋side
今日はにぃの学校に行った。
理由はなんで別れたのか聞くことと、
なぜ、赤ちゃんの洋服みてたのか。
もしかして子供ができたのか、って期待したから。
けど、その期待は打ち砕かれた。
子供はいないといわれた。
けど、にぃの様子がおかしいのは確か。
にぃ、大丈夫かな…。
「くそっ……!!何で伝わらねぇんだよっ…!!」
この気持ちが届かなくてもどかしい。
伝わってほしいと思えば思うほど遠ざかる。
「今日はとりあえず帰ろう…」
こんなストーカーまがいなこと……。
でも、にぃが心配だ。
~♪ ~♪ ~♪ ~♪
「もしもし?」
『あ、もしもし狩那緋?』
「チカちゃん?なんか用?今、すっごくブルーなんだけど?」
『………駅前のカフェ、今から来れる?』
「なんで?」
『話があるの』
「なら、俺の家でも良くない?」
『いいから。ダメかしら』
「わかったよ……。じゃ、今から行くから。5分ぐらいで着くから」
電話を切って、カフェに向かった。
「いらっしゃいませー!」
カフェには落ち着いた雰囲気と
優雅な曲が流れている。
「あ、いたいた。チカちゃん!」
俺は席に座り、とりあえずコーヒーを頼んだ。
「で、なに?」
「………コーヒーがきてからでいいわ」
そういって窓を見つめる。