向日葵「ただいまぁ〜」




「ひま姉おかえり〜!!」





と全力で走ってくるのは
年の離れた弟の木暮 椿(つばき)
この間5歳になったばかりだ






向日葵「ただいまぁ〜椿なにそれ持ってんの?」




椿「百合姉と一緒に作ったんだー!」




と言って折り紙で作った鶴を
まるで飛行機のおもちゃで遊ぶように
ぶーんと言いながらリビングへ
走っていった





リビングに入ると家族は全員揃っていて
椿は父の膝の上でまだ鶴で遊んでいる




百合「ひま姉おかえり」




この子は私と正反対で活発な妹の
木暮 百合(ゆり)
この春中学生になった





母「向日葵、百合が部活なにやるか悩んでるのよー、運動部って何が盛んだったの?」




と言うのはガーデニングが趣味の優しいお母さん
お母さんの料理はとびきり美味しいのだ





向日葵「んーソフト部かバレー部かなぁ…陸上もそこそこ強かったらしいけど個人競技だから人によるもんねぇ」





父「おお!ソフトか!いーぞーソフト!お父さん昔野球部だったんだぞー」






と言ってバットを振る真似をしているのは私の本当のお父さんじゃない