「うっ……」
ルイナがうっすらと目を開ける。
そこにいるのは少女……。
先程までとは違い、狂気に満ちた顔をしている。
「なっ…ぜ。」
ルイナは聞く。
しかし少女には聞こえていないようだ。
少女はゆっくりと近づく。
しかしルイナは動けない。
「なぜだ……」
その時少女の足がとまる。
そして……
「先程から様子を見ていたが…泥棒か」
それはルイナの後ろから聞こえる。
しかしルイナは見ることが出来ない。
「お前は……誰だ?」
少女の声。
大分追い詰められた声だった。
「悪いが…そういうやつは嫌いでね。」
後ろから聞こえる声は……そこから……。
私はゆっくり目を閉じる。