連れてこられた場所は花などどこにもない。
ルイナははめられたのだ。
宝石を見せたときからルイナは何と無くわかってはいた。
ただ、ここまで少女の力が強いとは思わずすぐに逃げれるとおもっていたのだ。
「花なんてどこにもないよ…私はもう帰るよ。」
情を買わないように淡々と話す。
「でも…でも……」
少女は何か言いたげだ。
そして、その瞬間ルイナの視界は真っ黒になる。